第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T6. ネットゼロ社会における森林の役割[The Role of Forests in a Net Zero Society in Japan]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 14:45 |
会場名 | S22 |
講演番号 | T6-3 |
発表題目 | グローバルな森林炭素収支の推定について Estimation of the global forest carbon budget |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | 森林による二酸化炭素(CO2)吸収量を精緻に把握することは、地球温暖化のメカニズム理解と予測、そしてネットゼロ森林に向けた緩和策実施において不可欠である。現在では地表観測、衛星観測、プロセスモデル、データ駆動型モデルなど多様な手法が利用可能であるが、依然として統計値に代表される森林インベントリに基づく推計は最も信頼性の高い手法の1つである。国際共同研究による各国・地域の森林インベントリを用いた森林CO2吸収量の推計は、2011年に最初の成果が報告され、2024年にその改訂版(Pan et al., 2024; doi: 10.1038/s41586-024-07602-x)が公表された。そこでは、過去30年間において、グローバルな森林CO2吸収量は森林減少・劣化や気候変動の影響を受けつつも維持されてきたこと、温帯林や再生した熱帯林では吸収量が増加してきた一方で亜寒帯林や熱帯原生林では吸収量が減少してきたことなど、ネットゼロ森林を考える上で重要な知見が得られた。また、将来の森林CO2吸収が必ずしも維持されると楽観視はできず、気候変動などを踏まえた順応的森林管理が必要であることなども議論された。本講演では、2024年の報告について推計方法と成果の概要を紹介する。 |
著者氏名 | ○伊藤昭彦1 ・ 橋本昌司2,1 |
著者所属 | 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 |
キーワード | 森林インベントリ, 森林炭素吸収源, 気候変動緩和策 |
Key word | Forest inventory, Forest carbon sink, Climate change mitigation |