公開シンポジウムの開催について(6月7日13:00~15:30)

公開シンポジウムの開催について(6月7日13:00~15:30)

  • 2025.4.14
  • 学会からのお知らせ

公開シンポジウム

「これからの森林管理 -木材生産と生態系保全の両立を目指して-」

の開催について

1.主 催:日本学術会議農学委員会林学分科会、統合生物学委員会・基礎生物学委員会合同 生態科学分科会、環境学委員会・統合生物学委員会合同 自然環境分科会

2.共 催:一般社団法人日本森林学会

3.後 援:一般社団法人日本木材学会、一般社団法人日本生態学会

4.日 時:令和7年(2025年)6月7日(土)13:00~15:30

5.場 所:オンライン開催

6.分科会等の開催:開催予定なし

7.開催趣旨:

森林は、地球温暖化対策と生物多様性保全の役割が期待されている。地球温暖化対策としては、森林の吸収源機能とともに木材による化石資源の代替機能も求められており、「都市の木質化」も進められている。木材生産と生物多様性保全の両立を目指した「保持林業」も試みられている。森林環境税・森林環境譲与税や森林経営管理制度が導入され、カーボンオフセットを目的としたJ-クレジット制度も始まるなど、森林管理に対する社会的要請や経済的環境も変わってきている。TCFDやTNFDなど、企業活動に起因する気候変動や生物多様性損失に関連する情報開示を企業に求める動きも高まっている。

森林・林業基本計画では、現在の1020万haの人工林を、将来的には660万haに減じる方針が示されている。人工林面積の64%を私有林が占めており、どの人工林を経済林として維持するか、どの人工林を環境林に誘導するかなどの判断が、私有林を中心に進められることになる。現状では、人工林経営の採算性が低いことから、再造林放棄地の増加や林業就労者の減少、特に造林作業の担い手の減少、中山間地域のコミュニティの衰退などが、将来の森林資源造成の課題となっている。本シンポジウムでは、森林に対する社会的要請に応えるための森林管理のあり方について、計画や技術、経済の観点から考え、社会実装するための議論の場としたい。

8.次 第:

司会:井上真理子(日本学術会議連携会員、森林総合研究所多摩森林科学園教育的資源研究グループ長)

13:00 開会挨拶:杉山 淳司(日本学術会議第二部会員、京都大学大学院農学研究科教授)

13:05 趣旨説明:丹下 健(日本学術会議連携会員、東京大学特命教授)

13:15 「森林管理のあり方をゾーニングから考える」

    木材生産と生態系保全を両立させる経済林と環境林の区分の考え方

    田中 和博(京都府立大学名誉教授)

13:45 「森林管理のあり方を森林施業から考える」

    保持林業 -木を伐りながら生き物を守る-

    山浦 悠一(森林総合研究所四国支所主任研究員)

14:15 「森林管理や自然資本を企業経営や金融から考える」

    TNFDの動きに伴う企業環境の変化や企業への波及

    藤田 香(東北大学グリーン未来創造機構・大学院生命科学研究科教授)

14:45 ディスカッション

    ファシリテータ:森本 淳子(日本学術会議連携会員、北海道大学大学院農学研究院教授)

15:25 閉会挨拶:森 章(日本学術会議連携会員、東京大学先端科学技術研究センター教授)

9.関係部の承認の有無:有

10.関係する委員会等連絡会議の有無:無

11.参加方法:オンライン開催 どなたでもご参加いただけます(無料) 申込締切:2025年5月31日(土)まで 参加登録フォーム:https://forms.gle/NtAJBeWuMBQBBQ4x7

(下線の講演者等は、主催分科会委員)

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